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『李玖』rikuから皆様へ
『李玖』rikuから皆様へ
自分の発言が誰かを傷つけている可能性
『LGBTQ』の人々に向けられる、差別的あるいは侮辱的発言は彼らを傷つけます。 差別、または侮辱に当たらないと思った言動であっても、LGBTの人が傷ついている可能性があるのです。
例えば相手から性的マイノリティであることを打ち明けられたとして、驚いたり戸惑ったりすることもあるかもしれません。 しかし、まずは相手の言葉や相談内容に耳を傾けてみましょう。 お互いに相手を尊重し、理解し合うための行動や思いやりが大切です。
他にも本人の許可なく、第三者に性的マイノリティであることを打ち明けられたと伝えるのも、人を傷つけることになります。
このように他人に暴露するのをアウティングといいますが、軽い気持ちや面白半分で他人に暴露すれば、重大な人権侵害にもなります。 性的マイノリティでなくとも、自らの秘密を誰かに暴露されることと同じことです。
自分自身はそう思っていない行為でも、相手にとっては心に傷を負うことになりかねません。 『LGBTQ』について深く理解すること、そしてその相手は自分と対等で真摯に向き合うべき相手だと思って接する必要があります。
ご理解を深めてほしい
教育の現場では『LGBTQ』への対応が特に強く求められます。 これは『LGBTQ』などの性的マイノリティが、自身がそうであると認識するのが思春期に多いこと、そして性的マイノリティへの周りの理解や、教職員を含む多くの人たちの理解と支援がなければ、問題のない学校生活は送れないためです。
実際に学校で『LGBTQ』であることを打ち明けた生徒が、「男(女)のくせに」、「気持ち悪い」などの差別的あるいは侮辱的な言葉を受け、自尊感情を深く傷つけられることも少なくありません。
また本来理解しサポートしなければいけない教員からも、不適切な対応をされたこと例もあります。 思春期は人格形成に必要な時期であり、そこで精神的な傷を負えば、その子どもの人生に大きな影響を与える可能性は十分にあります。
仕ことにおいても同様に、『LGBTQ』であることを面接中に打ち明けたところ、就活の面接を打ち切られたというケースも報告されています。
あるいは昇格や昇進で結婚要件があったのに、同性パートナーは認められず、昇進・昇格ができなかったということもあったようです。 このように学校あるいは職場の環境において、LGBTへの理解が乏しく、また認められていないことによる問題がいくつも発生しているという現状があります。
①結婚
日本では同性婚やパートナーシップ法などの法整備が行き届いておらず、同性婚および同性パートナーが認められていない状態にあります。 これはG8の中でも日本とロシアだけであり、先進国の中でも遅れている状態にあることは否めません。同性パートナーでは家族を形成できない状態にあります。
②医療
医療の場面においても様々な課題があります。 医療機関では『LGBTQ』への理解が深くなされていなければいけませんが、専門機関も少なく、場合によっては『LGBTQ』を認めてもらえないケースもあります。
例えば一緒に暮らしているパートナーが意識不明に陥り入院した際、同性パートナーであったため、病院や医師から安否情報の提供や治療内容の説明を受けられず、面会も拒否されたこと例があります。
またトランスジェンダーでありながら戸籍上の性別が変更できていない場合、医療機関の受付で戸籍上の名前で呼ばれることから、受診し辛くなったケースもあります。
結婚の問題にも関わりますが、同性パートナーが認められないことや、性的マイノリティへの配慮の欠如が医療関係の場でも起こっています。